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「盧武鉉大統領へのコメント」 拝啓 尊敬する盧武鉉大統領殿
政府の積極的な外資誘致努力にもかかわらず、FDIは急激に減少しています。これは世界経済が不況で投資雰囲気の萎縮も一つの原因ですが、他主要国と比較して韓国が投資要件で見劣りする点があるからだと思います。 <別表−1> 外国人投資に対する差別及び規制程度の評価
(調査対象総49ヶ国中の順位、数字が低いほど外国人投資家に友好的、 また、在韓外国企業が指摘する外国人投資に対する急ぐべき改善隘路事項は下記の如くです。 <別表−2> 外国企業が指摘する外国人投資に対する"急ぐべき改善隘路事項"
(2003年5月、駐韓外国企業76社を対象にアンケート調査した結果、応答社の回答順位を表したもの。 外国人投資を誘致するためには他国との差別化された投資誘致政策と魅力的な制度改善が必要です。 別表−2に見るごとく何と言っても労使関係は韓国のネガティブ・イメージの最たるもので政治家も、企業家も、労働組合幹部も国家的問題として早急に解決しなければならない項目だと思います。 投資誘致政策についてはさる5月30日に我々、SJCと産業資源部長官との懇談会で具体的に説明しました。日本投資企業に対して、これまでのインフラ整備やインセンティブ付与などの固定観念的投資誘致政策はもはや限界にきていますし、内外投資誘致説明会も効果が薄いと思います。日本投資企業がなぜ中国やアセアン諸国に投資をするかという要因分析をする必要があります。日本の産業構造はメーカーを頭とする系列構造です。まずメーカーが投資をしてその系列の部品、素材ベンダーが追従して投資をするのです。産業構造の似ている韓国に、日本のメーカーは投資の余地がありません。従って、系列のベンダーも追従しません。韓国のメーカーが日本のベンダーに不足の部品や素材を安定的に供給を求める構造を構築すれば、自ずと投資が増えると確信します。投資した後も投資前と同じ支援を続けることも大切な政策です。その点で言えばオンブズマン制度やワン・ストップサービス制度は高く評価される制度だと思います。 租税面では、現在27%台の名目法人税率を中国、シンガポール水準の15−20%台に引き下げると同時に配当所得に対する非課税も検討することをお願いします。また、外国人投資に対する法人税の減免対象事業に社会間接資本設備や代替エネルギー設備も含める必要があると思います。 生活環境の改善についても外国人学校の設立、医療機関の充実、交通標識の英語や漢字の併記など広範囲にわたる改善が求められています。 9月2日に産業資源部は「外国人投資誘致戦略と対策」を発表しました。韓国政府のすばらしいところはすばやい対応にあります。しかし、私の5年間の韓国駐在経験から感じるところは失礼ながら「NATO」即ち「NO ACTION、TALK ONLY」の感があると言うことです。もはやビジョン作りではなくそのビジョンを実践、実現することにあります。我々、企業経営では5ヵ年計画を作り、年度の目標を定めPDCA(PLAN,DO,CHECK,ACTION)サイクルを回して目標確認をするという「改善活動」をしています。韓国は日本の議員内閣制度と異なり大統領制度で5年間はその身分を保証されるわけですから5カ年計画を着実に実行するのには最適の制度だと思います。 盧大統領の強いリーダーシップでこれらの政策が実践、実現されることを期待しています。 (2003,9,10)
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