国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

「そんなに男の子ばかり産んだら、適齢期になったら困るんじゃない?」
『韓国での男女出生比率は109.6対100』という私の話を聞き妻が発した素朴な質問。儒教思想を尊ぶ韓国では、今でも"男子崇拝"の傾向が根強い。

李王朝時代には『七去の悪』といって妻を離婚できる理由を明示したが、その中に"女児しか産まない妻"も記されている。当然、何人も男子を出産した女性は珍重され、その女性が床に入る時間や食べ物、果ては就寝時の頭の方角まで研究しそれを真似た時代もあったようだ。名前が「○南」という韓国女性が居るが、「南」は韓国語で"ナム"と発音し「男」と発音が同じになるため、親が男子出産の願いを込めて名づけたケースが多いようだ(このため次女・三女の名に多い…)。これほど男子出生に拘るのは、韓国人にとって最も重要な行事である『祭祀(チェサ)』が儒教の教えで男子しか執り行えないというのも大きな理由ではないかと思う。

先日、韓国北東部の江原道(カンウォンド)では、女児を出生した家庭に『祝賀アルバム』を渡すと発表した。また、男女比格差を主題としたポスター4000枚を作成し産婦人科・小児科に配付、「未来の希望・江原の娘」というタイトルでCD7000枚とテープ3000本も作成した。因みに、江原道の女児出生は99年に8825人、2000年は8915人で、男女出生比率は99年109.5、2000年は110.4だった。
「『男児選好』という単語が消え、男女平等文化が定着するまで続ける計画」だそうだが、はたして何年後に定着するのか興味深い。
りたい。

戻る