同じコマーシャルでも・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 日本では“連続TVドラマ”と言えば週1回の放映が基本だが、韓国では“週2回”が基本。赴任当初は週1回と思い込み、どのドラマも見る度にストーリーが急展開し、時には今まで見た事のない人物が平然と登場していて悩んだものだ。

 「週2回というのは、放送作家にとって“時間”と“ストレス”との戦いなのよ!」
 と横から“悲痛な叫び”を発したのは、『チルト(嫉妬)』や『パイロット』など韓国人なら殆どの人が知っている“人気ドラマ”を書いた李順子・女史。何時お会いしてもお元気そうで、『ストレスとは無縁のお方』とばかり思っていたのだが…。

 ドラマやバラエティー番組も楽しいが、“TVコマーシャル”も見ていて飽きない。私の好きなCMの1つに韓国通信がある。CGを利用し李舜臣(イ・スンシン)将軍が亀甲船を指揮し敵船を撃沈させるのだが、『朝鮮日報』が「このCMは反日広告の1つで撃沈される船は日本の軍船を想定した」と論評していた。でも、私は李舜臣・将軍の動きの可愛いこのCMが今でも好きだ。また、「大宇自動車が有力日刊紙に掲載した『日章旗VS大宇自動車』の広告は『大韓民国に大宇自動車がなくなっても良いの?日本車も良いけれど・・・』という意味が込められており、日本の歴史教科書歪曲から始まった“反日感情”を“大宇自動車支持”に利用した」と書かれてもいた。私もこの広告を見たが、“反日感情の利用”というよりは経営不振に喘ぎGMへの売却交渉も暗礁に乗り上げた同社の“悲痛な叫び”のように感じたのだが…。

 同じコマーシャルでも、これほど違うメッセージを受けとめている。

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