得をしたのは誰・・・?

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

  11日付の産経新聞は、今回の歴史教科書問題に対する韓国側からの“歪曲”指摘に関連して、【韓国で権威のある韓国史大辞典(高麗出版社:1996年刊)に、朝鮮王朝と明の関係については“朝鮮”という国号を“明”に選んでもらったことを指摘し、従属の象徴として“明”の年号を使っていたと説明されている。また、李王朝の前の高麗時代においては、高麗王が6代に亘ってモンゴルから王妃を迎えるという従属関係にあり『自主性を失っていた』と記されている】との黒田勝弘・ソウル支局長の反論記事を掲載していたが、「新しい歴史教科書を作る会」の教科書採択率は1%にも満たなかったようだ。

 日本への一時帰国中、小泉首相が靖国神社参拝を行いワイド・ショーは“靖国問題”一色となった。ある番組で『韓国では小泉首相の“靖国参拝”に抗議し、小指を切り落とす市民まで出た』と報じていたのでソウルの状況が心配になり知人の韓国人に電話すると、「韓国の“ヤクザ”が小指を切り落としたらしいです。でも、そんな事まで日本のニュースでも流れているんですか?」と逆に驚かれてしまった。

 日韓マスコミともこの問題をセンセーショナルに扱う傾向があるようだが、結局得をしたのは“ベスト・セラー”の出版元となった扶桑社、例年にない参拝客を集めた靖国神社、そして北朝鮮及びそのシンパといったところではなかろうか…。

 「どうして、あんなに靖国神社参拝にこだわるの?」
息子の質問が、今時の若者の大多数の意見のような気がする。   

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