ファッションと景気の相関関係

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 今秋の女性ファッションの流行色は、韓国では『黒』になるそうだ。

 昔、某新聞で「女性のファッション・スタイルは、その時々の景気が反映される。好況期は“黒”などの地味な色彩とロング・スカート、不況期には“赤”などの明るい色彩とミニ・スカートが流行する傾向にある」との評論を読んだ記憶がある。この法則に照らせば、韓国は今秋には景気回復局面に差し掛かる事になるのだが…。

 先日、韓国銀行は第2四半期の国内総生産(GDP)が前年同期比2.7%に止まった事を発表した上で「第4四半期から景気は回復に向かう」との予想を発表した。これは、季節調整後のGDP指数から見て景気サイクルが回復に転じる兆候を見せていると言うのがその根拠となっている。

 しかし、このような韓国銀行の景気見通しに対して民間の各経済研究所は一様に景気に対する慎重な見方を崩していない。

 韓国金融研究院は「第4四半期も、外部環境の改善が無い限り見通しは厳しい」との見方を示し、三星経済研究所も「米国の半導体・IT景気の減速に伴う輸出不振は当面続く」との見方を示している。一方、LG経済研究所は「第4四半期には、半導体価格の上昇などから回復に転じる」としながらも、先日発表した『2002年、経済見通し』で「2002年下半期から米国経済の小幅回復により設備投資や輸出が増加傾向を示す」とし、本格的な景気回復は来年後半と予想している。

 ソウルの街が“黒一色”に染まるのは、いつになるのだろうか…? 

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