騒動の現場にいてみれば・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 「『教科書問題で日本人観光客は減ってますか?』との取材を受けた」

 と言うのは知人の旅行会社社長だが、彼が続けて言うには
 「確かに減ってはいるが、教科書問題の為というより大型連休は韓国などの近場より欧米など遠方に出掛ける人が増えるからでしょうと答えた。しかし、後で記事を読むと、『日本人旅行者が減っている』という部分だけが取り上げられていた」

 私自身、日本の週刊誌に「韓国にある日本食店は“閑古鳥”が鳴き、“日本人立入禁止”の看板も所々で見かける」との記事を読んだが、この記事を書いた人に『何処の国の話か?』と問い質したくなる。行きつけの日本食店は韓国人のお客も多く、下手をすると座る席がない時もある。立入禁止の看板も明洞と東大門で1件ずつ見かけただけだ。実際、いくつかの店で様子を尋ねても「品物を買ってくれるお客様に、韓国人も日本人も関係ないよ」との答えが返ってきた。

 反日運動の一環として『日本製品不買運動』の活発化が報じられ、日本製タバコが堆く積み上げ燃やされるシーンもテレビ画面にしばしば登場したが、タバコ人参公社によると「今、大邸・慶尚北道では日本製タバコが1ヶ月に約60万箱消費されるが、これは一定比率の愛好者がいるためで、これ以上は日本製タバコの消費は落ちないだろう」との事だし、大型量販店によると家電製品も家庭用ビデオ・カメラや大型カラーテレビは韓国製より日本製の方が人気は高いと言う。

 確かに、『大騒動』の方が記事としてはオモシロイのだろうが…。

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