IMFは卒業したけれど・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 今、日本の厚生省に当たる保健福祉部では、“喫煙率ゼロ”を目指し全職員を対象に禁煙運動に取り組んでいる。仮に煙草を吸わない職員だらけになってしまったら、“喫煙場所が減り続ける”という社会からの虐げを受けている私のような愛煙家の“辛さ”など全く配慮されない行政が展開されそうでチョット恐ろしい。

 さて先週の23日、韓国は97年の金融・外貨危機の折に国際通貨基金(IMF)から受けた支援融資金の残額を3年8カ月ぶりに全て返済した。これを受けて、『朝鮮日報』も「韓国が保有している約1000億ドルの外貨保有高とこれまでの外貨危機の克服能力からみて、97年のような経済危機の恐れはない」と報じていた。

 一方、同じ日に統計庁が発表した『国際統計年鑑』によると、99年末時点における韓国の海外債務は総額1297億8400万ドルに達しており、97年末時点(1369億8400万ドル)よりは減少しているものの相変わらず高水準を維持し、金額としては世界140カ国中第7位であることが判明した。
気に掛かるのは、返済期間が1年以内の短期債務が347億4300万ドルに達し海外債務全体の4分の1を占める点だ。この金額は、アルゼンチン(315億1500万ドル)やブラジル(295億2100万ドル)を抑えて世界第1位の数字。
 
 尤も、この点に関し財政経済部は「97年の金融危機の際とは異なり外貨保有高が急増し、短期流動性は安定している」と心配する必要はないと強調している。

 金融危機の“辛さ”を再び体験する事がないように祈りたい。

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