「韓国丸」の行方は・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 陳稔・財政経済部長官が「韓国は金融危機以降、3大ショックに見舞われた」とし、“アジア・ショック”、“IT産業の世界的不況”と“中国の急成長”をあげた。「このままでは、5~10年以内に殆どの分野で韓国は中国に追い越される」との某研究機関のレポートもある。韓国開発研究院(KDI)の康奉均・院長も、“経営人クラブ“での講演で「景気は3年半前の金融危機時点より厳しい状況」との認識を示した。

 先週、某大手グループ役員に韓国の現状について尋ねてみた。

 「教科書問題などで反日感情が話題となっていますが、私は批判の為の批判は無意味だと思います。寧ろ、我々の考え方や立場を理解してもらう努力をすべきでしょう。それより、大多数の国民の最大関心事は景気の行方であり雇用問題です」

 「GMと交渉を重ねてきた大宇自動車、AIGグループとの交渉を進めている現代投信、いずれも交渉自体が霧散する可能性があります。また、大韓生命の入札期限も来月に迫りましたが、『逆ザヤ』に陥っている保険会社を引き受けたい企業があるのでしょうか。『大型ビック・ディール』との賞賛を受けながら、結局は経営破綻してしまったハイニックス半導体の処理も大きな問題です。日本は失業率5%だそうですが、統計の取り方を同じにすれば現状でも既に韓国の方が悪いと思います」

 翌日、たまたま乗ったタクシーの運転手が走り始めるや否や大声で

 「金大中が経済の専門家なんてウソだね。何も良くならないじゃないか。実は、俺も金大中に投票したんだが、金泳三時代の方がずっと良かったよ」

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