萎縮しつづける経済・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 「私が言うのも変ですが、だから韓国人は駆け引きが下手だと思うんです」

 とウィスキー・グラス片手に憤慨しているのは某大手グループの部長。彼の怒りの原因は『教科書問題以降の対日関係悪化から対日輸出や対韓投資が減少し、韓国経済に深刻な影響を与え始めている』と書かれた新聞記事を読んでの事。
 私は、『対日関係悪化』より『日韓景気悪化』に原因があると思うのだが…。

 7月の産業生産が連続マイナスとなり98年10月以来最低、平均稼働率も71%と29ヶ月ぶりの最低値を記録、輸出も8月までの6カ月間連続で減少している。

 産業資源部が2日発表した『8月の輸出入実績(通関実績)』によると、8月の輸出額は119億1700万ドルで前年同期比19.4%減、輸入は114億1600万ドルで15.1%減だった。輸入減少で貿易収支は黒字となったものの黒字幅は前年比で大幅に減少している。品目別では、半導体が9億2000万ドルと前年比62%の急減、鉄鋼や石油化学製品も大きく減少している。スタンダード&プアーズ(S&P)の来韓で韓国国家格付の上方修正を期待する報道も見受けられたが、こちらの方も“世界不況”と“構造調整不振”から上方修正は当面厳しそうな見通しだ。

 「三星電子も海外メーカーと資本・業務提携したいのでしょうが、国内の『余裕があるならハイニックスを救え』という“ナショナリズム”が大きな障壁となっています。もっとグローバルな見方をしないと、韓国は世界から取り残されてしまいます」

 酔いも手伝ってか、現状への不満が次々と口から飛び出した。

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