ブライダル・シーズン到来・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 このところ朝夕めっきり涼しくなった。鍾路を歩くビジネス・ウーマン達の服装も白から黒へと変り、ソウルの街も秋の雰囲気へと衣替えを始めたようだ。

 秋といえば「結婚シーズン」でもある。韓国では、今秋結婚するカップルが昨年に比べ爆発的に増えるらしい。ブライダル業者は、9・10月の2ヶ月間だけで25~29万組のカップルが誕生するものと予想している。

 今年の秋に結婚するカップルが大幅に増える理由は、今年が閏年だったために春に結婚するカップルが少なかったことによる反動と、長引く不景気のために昨年から結婚を延期してきたカップルが待ち切れず挙式するケースが多いためらしい。

 「閏年のため…」というのは日常生活でも暦を大切にしている韓国人らしい発想だが、長引く不景気が新たな人生のスタートを切ろうとしている若いカップルにまで翳を落としているのかと思うと残念でならない。

 加えて、一定金額を家主に預ければ月々の家賃を払わずに済む韓国独特の賃貸方法『チョンセ』貸しのアパートが最近メッキリ減ったことも理由の1つだという。

 “低金利時代”となり、仮に家主が2000万円の「チョンセ」を銀行に預けても利息は80万円に満たなくなった。このため、最近では「ウォルセ」や「レンタル」などの“家賃月払い”のアパートが増えた。このため、引越しシーズンの秋に合わせて新居を探し、家の契約日が決まってから挙式日程を決めるカップルが多いという。

 厳しい時代にスタートを切る全てのカップルに幸多かれと祈りたい。

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