W杯開催国としての面目

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 ワールドカップ・開幕戦のチケットが2次販売開始から18分で完売した。

 金大中・大統領も李姫鎬(イ・ヒホ)夫人と伴に光化門(クヮンファムン)郵便局を訪れチケット4枚を購入し、「W杯開催国としての面目を保てるよう、国民の皆様に入場券の購入に積極的に参加してもらいたい」と述べたそうだが好調な売れ行きだ。

 その一方で昨日付「朝鮮日報」は、16日に韓国とナイジェリア代表の親善試合が行なわれた釜山競技場の様子を『“修羅場”と化した釜山サッカー・スタジアム』との表題で紹介し「試合よりセレモニーが優先という態度は最後まで変わらなかった」と酷評している。

 記事は先ず【ゴール裏に陣取った応援団は広告板のせいでゴール前の状況を満足に見ることが出来ない。スタンドが低くグラウンドと離れている】などの施設の欠点を指摘し、次ぎに【観客席後部通路では“ゴザ”が敷かれ、プロパンガスの上でカップ・ラーメンの湯を沸かしていた】、【何人かの観客はチキンをツマミに、隠し持ってきた焼酎をちびちびやっている】、【警備にあたるボランティアは席に座り込んでタバコをふかしている】など観客や運営サイドのマナーの低さに言及、最後は「施設も運営も期待以下という他なかった」と結ばれていた。

 ソウル市の蚕室野球場ではナイター開催日には「清掃」のため夜間照明が一晩中つけっぱなしとなる。これは一晩に出る“ゴミ”の量が100リットルのポリ袋80~100袋にもなり、日本の野球場で出る“ゴミ”の量の約3倍にも達するためだ。

 面目を保つには、「入場券購入」より「マナー向上」が必要かもしれない。

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