昨日の敵は・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 あるホーム・ページで『地球統計』なるものを見かけた。

 統計資料ではないので正確である保証はないが、それによると、地球は『アジア人57%、欧州人21%、米州人14%、アフリカ人8%』で構成され、人種別では『有色人種が70%』と圧倒的に多い。また、宗教別に見ると『非キリスト教徒が70%』を占めている。教育・文化の面では『大学卒業者』や『パソコン所有者』などは想像以上に少なく全人類の『1%』に過ぎない。その反面、『文盲率は70%』に達し、依然として教育水準の低い地域が地球上に数多く存在しているのが分かる。そして、その1つの原因ともなっている貧困や食糧不足によって『栄養失調者が50%』に達しているにも拘らず、全世界の『富の56%が米州人6人に集中』するというまさに資本主義の原則である“富の集中”が顕著に存在している。

 今回のテロの背景にある問題の複雑さが数字から感じられる気がした。

 日本人と分かると妙にそっけない態度をとったり、『教科書問題』や『靖国参拝』に関し意見を求めるタクシー運転手に遭遇し戸惑う事が度々あったが、『米国同時多発テロ発生』を境に話題に上らなくなった。先日乗ったタクシーの運転手は、

 「警備が凄く米軍基地の回りは大渋滞。アメリカ人は自分が一番偉いと思ってるし一人勝ちし過ぎたんだ。米軍基地が無ければ、テロの心配なんかしないで済む。日本にも米軍基地があるから、本当は日本人だって我々と同じ思いだろ?」

 『昨日の敵は…』というフレーズが頭に浮かんだ。

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