新・頭取と・・・

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

  「お久しぶりです」

 と片言の日本語で挨拶するのは、大型合併として話題となった国民銀行との合併での新銀行頭取就任が内定した住宅銀行の金正泰(キム・ジョンテ)頭取。

 「最近は私の“ストック・オプション”の事だけが話題になるので…」

 と苦笑する。仮に彼の保有する“ストック・オプション”を昨日時点で行使すると、約92億ウォン(約9億円)のキャピタル・ゲインを手にする事が出来るのだから、万人から注目されるのも『ムベなるかな…』だろう。彼は3年前の住宅銀行頭取に就任する際、「月給は1ウォンしか貰わない」と宣言し話題になった人物でもある。

 「当行は20日が給料日なのですが、実は就任3年を経過したので今月から給料を貰う事にしたんです。何だか急にお金持ちになったような気分ですが、今までずっと月給を貰っていなかったので、家内に全部取られてしまいそうです」

 と笑いながら、「でも、頭の痛い問題も数多く残っている」と言う。

 「ハイニックス半導体への追加支援についても、私は闇雲に反対しているわけではありません。当座凌ぎではない正常な経営維持のための具体的プランと必要金額が提示されたら前向きに検討したいと思っています。また、景気対策と構造調整のどちらを優先するかという問題が韓国でも日本でも論議されていますが、構造調整は景気の“良し、悪し”に拘らず継続的に実行されなければなりません」

 「時々、遊びにきてください」との声には自信が溢れていた。

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