夜景の街・ソウル

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 一人暮しをしていると、ついつい外食が多くなってしまう。“やれば出来る”とは思うのだが、身体が言う事を聞いてくれない。

 某新聞社が既婚男女1350人を対象に行ったアンケート調査によると、約90%が『男性が台所に立ってもメンツは傷つけられない』と回答した。『メンツ』と言い切る所が、「男子タルモノ、厨房ニ入ルベカラズ」の儒教道徳が残る韓国ならではという気がした。

 さて、外国人観光客の7割以上が夜間観光をしているが、「ソウルの夜で見られるは飲み屋の看板だけ…」との指摘を受けて、来年のワールド・カップ開催を控えたソウル市では市立大学都市科学研究院に依頼し、「ソウルの夜景作り」に乗り出した。今月中にも計画を確定し、来年初めには工事を開始する予定だ。

 「夜景作り」の第一は漢江に架かる“橋”だ。現在、漢江には24の橋が架かっているが、夜間照明のある“橋”は清潭(チョンダム)大橋・オリンピック大橋など6カ所だけ。市では「色取り取りの照明で川面を彩っているセーヌ川のように、漢江を素敵な夜景で演出する計画」としている。また、徳寿宮(トクスグン)を夜間開放し『月夜のデート・コース』としたり、景福宮(キョンボックン)路・昌慶宮(チャンギョングン)路・雲?宮(ウンヒョングン)の“塀”に照明施設を備え、古宮の“塀”の美しさをアピールする案や、ワールドカップ・スタジアム近くの仙遊(ソンユ)島を『光の島』として装飾し、蘭芝(ナンジ)島の斜面に光を当て木々の模様を投影し浮び上がらせる等の案も検討中だ。

 美しいソウルの夜景を楽しめる日も、そう遠い事ではなさそうだ。

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