子供の目

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 先週、「ユニセフ・韓国委員会」が『東アジア・太平洋地域、青少年意識アンケート調査』の結果を発表した。

 9歳から17歳まで約1万人の青少年を対象に行った今回の調査の結果、「大人を全く尊敬していない」との回答が20%に達し、調査対象17ヶ国の中で最下位だったことが判明した。しかも、『最も尊敬する人』として「父親」との回答は比較的多かったものの、「教師」と答えた者は1人もいなかったそうだ。

 一昔前まで、子供達の尊敬の対象として双璧をなしたのが「父親」と「教師」で、「教師」にいたっては韓国では『恩師の日』まで制定され、この日、先生に渡す花束を抱え登校する生徒達の姿が『5月の風物詩』となっていただけに、私にとっても意外な結果だった。

 この結果に対し、某有力新聞は社説で

 「既成世代の誤りを指摘せざるを得ない。尊敬の基礎は信頼だが、不幸にも韓国社会はあちこちで分裂しておりお互いへの疑惑と不信に満ちている。その上、指導層・一般庶民を問わず、子どもたちの目も気にしないで自分の利益のためなら泥沼戦も辞さないという有様だから、純粋な子供達の尊敬心を吹っ飛ばしてしまったのではないだろうか」

 と、今の大人達の『金権至上主義』に原因があるとの警鐘を鳴らし

 「今からでも遅くはない。…【中略】…。父親は子女らを正しい生活態度へと導き、他人を助けて尊重する価値観を与えることで、彼らの大人に対する尊敬心を回復させるべきだ」

 と訴えていた。

 社説の主張は、我々日本人にも当て嵌まるのではないだろうか…。  

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