病める“青春”

国際証券 Seoul支店長 中村貞行氏

 日曜夜に放送されているSBSの『2580』で、今、中学生の間で流行しているという『カルパン』の特集をしていた。『カル』とは韓国語で“刀”とか“刃物”のことを指す言葉だが、テレビを見ていると『カルパン』とはナイフやガラスを使って腕・足・肩など自分の身体に“模様”や“字”を彫る事だった。

 番組によると、親と喧嘩して気持ちが昂ぶり衝動的に自分の身体に傷をつけるケースが多いそうだ。親や社会に対する不満や反発がこうした行動に走らせているのではないかとの事だが、単純な模様を彫り込んだ者もいれば、好きな芸能人やボーイフレンドやガールフレンドの名前を彫り込んだ者もいた。

 しかし、ご存知の通りガラスやナイフで作った“キズ”は簡単に消す事は出来ない。このため、高校生くらいになると傷を消すため形成外科のお世話になる者も出てくるそうだ。

 一方、その高校生の3人に1人が『自殺したいとの衝動に駆られた事がある』とのショッキングな調査結果が発表された。これは全国教職員労働組合が民間調査機関に依頼して全国1848人の男女高校生を対象に行ったアンケート調査によって判明した。自殺したくなった動機としては「大学入試に対するストレス」との回答が圧倒的で、過半数の生徒がストレスによる「消化不良」や「頭痛」、「不眠症」に悩み、8割以上の生徒が「慢性腰痛」を訴えている。

 学校保険院の調査でも、最近は「ストレス」などから背骨の曲がった高校生が急増している事が判明した。

 思春期の子供達にとっても、住み難い社会になっているようだ。   

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