「移民ブーム」

 韓国では、20・30代の社会人の多くが『移民』を積極的に考えている。

 これは、社会人ポータルサイト「サラリーマン」が20・30代の社会人917人を対象にしたインターネット調査によって判明した。調査の結果、810人(88%)が「韓国を離れて生活したい」と回答し、行き先としてカナダ267人(30%)とオーストラリア(29%)を挙げる回答者が多かった。移民したい理由としては「子女教育」と「韓国社会に対する不安」との回答が最も多く、「行き過ぎた競争風土が嫌い」、「新しく就職または事業をするため」という回答が続いている。

 確かに、韓国国内の環境はIMF以降、年を追うごとに厳しさを増している。

 『就職』だけを見ても、一般失業者以外にも大卒失業者12万人と4年生28万人など約40万人が『企業求人数6万人』の巡り激しい“戦争”を繰り広げている。

 名門・ソウル大学でも、卒業生の就職率が33.5%まで低下した。最近、願書受付を終えた現代・起亜自動車(300人募集)の就職志願者はなんと5万2000人。しかも、博士160人、海外修士780人、国内修士6200人が含まれていたそうだ。

 “学歴偏重”とも言える韓国社会で、従来“エリート人材”と呼ばれ「引く手数多」だった『修士・博士』の殆どが今は就職先もなく失業者としてさ迷っている。こうした環境を放置すれば社会問題化する可能性も出てくるが、現在、飽和状態に達している“エリート人材”の失業問題が解消する兆しは今のところ見えてはこない。

 韓国における「移民ブーム」は当分続きそうな気配である。  

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