二極化現象

 今、韓国の自動車業界は“二極化現象”に陥っている。

 経営難が続く大宇自動車は、富平工場が月曜から水曜、群山工場が月曜から木曜の週4日操業を実施している。海外販売網の崩壊と注文減少から輸出が前年比45%急減し、国内市場占有率も14%台まで急落したため生産調整に入らざるを得ず、今では平均稼働率も30%台まで下落している。

 必然、緊縮経営に迫られ、事務室の暖房供給を中断したため職員は防寒ジャンバーを着て勤務したり、機械を磨く“ぞうきん”は近所のアパートから出た古服を活用するなど実に涙ぐましい。

 一方、「先月までの対米輸出は前年比40%増で、国内市場占有率も75%を超えた」という現代・起亜自動車はまさに“この世の春”を謳歌しており、工場の大部分が『1日8時間・2交代に4時間特勤』の『1日20時間稼働』を実施している。

 こうした稼動体制でも大宇自動車の落ち込みから同社への注文が相次ぎ、「エクース」や「サンタペー」などの人気車種に至っては注文後1ヵ月以上も待たなければならない状態。こうしたことから、稼働率は世界の自動車業界でも最高水準の90%台に達し、今年の生産台数は最大生産能力305万台に近い280万台程度となる見込み。

 今後は、米国と中国・ヨーロッパに30万台規模の工場を建て最大生産能力を450万台にし、世界5位の自動車メーカーを目指す構想も持っている。

 しかし、世界市場で“1000万台の供給過剰”という環境下での海外工場投資戦略…。はたして、“吉・凶”いずれの結果を齎すのだろうか?。

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