活況を呈する「釜山港」 

 韓国最大の輸出港である釜山(プサン)港が賑わっている。

 釜山地方海洋水産庁によれば、今年、釜山港の積替貨物量は200万トンTEUに上る見込みで、1TEUの積み替えで受け取る費用は110ドル前後という事だから、釜山港は今年2億2000万ドルを稼ぐ計算になる。

 好況の原因は、釜山港経由で第三国に向かう積替貨物が昨年比で約40%増えたためだが、これは一にも二にも中国のお蔭。黄海は中国側では水深が浅く干満差も激しいため、大型船が行き交うには困難な港が多い。このため、従来から貨物をいったん釜山港で下ろし小型船に積み替え中国に向かっていたのだが、中国製品の台頭が釜山港の取扱い物量を増大させたというのは何とも皮肉な話だ。

 しかし、このため釜山港が処理する中国向け貨物は昨年の135万7000TEUから今年は40%以上増加しそうな勢いで、コンテナ・ターミナルは景気沈滞も“どこ吹く風”のフル操業状態が続いている。

 一方、このところの韓国は輸出の減少傾向が続いている。

 これを裏付けるように、今年1~9月の釜山港の輸出コンテナ処理量も前年同期比で3.9%減少している。釜山港でコンテナ貨物として輸出される製品は、カラー・テレビや電子レンジ、家電製品、コンピュータ製品などが大半を占めるが、今年に入ってからこれら韓国の主要輸出品目の輸出が減少している。

 釜山港の活況は、韓国にとって『痛し・痒し』というところだろうか…。 

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