「勤労感謝の日」 

 今日、日本は『勤労感謝の日』で祝日だが、韓国では深刻な『勤労苦労の日』が続いている。

 今週、大学新卒者の採用募集を締め切ったハンビ銀行は募集人員200名に対して1万1600名が、外換銀行は100名に対し1万2000名、韓国産業銀行(KDB)に至っては募集人員30名に対し何と6200名が応募するなど各行とも驚異的な応募倍率となっている。今の韓国の若者は、過酷な大学入試競争を勝ち抜いても卒業時には再び、「針の穴を通す」ような就職戦争が待ち受けている。

 また、統計庁が先日発表した数字を見ても、韓国における雇用動向自体も97年の金融危機以降、確実に悪化していることが証明された。

 先月、韓国の勤労者は「正社員」652万8000人に対し、「契約社員」と「日雇い労働者」の合計が696万2000人と“逆転現象”が生じてしまった。これは、景気の悪化に伴い企業がコスト削減に勤め雇用形態を細分化し、長期雇用の「正社員」より需要期だけの雇用ですむ「契約社員」や「日雇い労働者」を採用する傾向が強まった事にも原因がある。更に問題なのは、国民年金や健康保険などの各種社会保険加入率が「正社員」の約90%に対し、「契約社員」で20%、「日雇い労働者」に至っては2~3%と驚くほど低く、福利厚生面でも極端に冷遇されている点だ。

 さりとて、『史上最悪』といわれる就職難である今この時期に、こうした問題を解決する有効な手段は簡単に見つかりそうもなさそうだ。

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