食物論議 

 「プゴッパン(韓国風タイ焼き)」や「クンパム(焼き栗)」が恋しい季節となった。

 熱々の「クンパム」を食べながら、以前、某韓国人役員氏が「韓国では女性のことを果物に喩え10代が『ホドゥ(胡桃)』、20代『パム(栗)』、30代『スバック(西瓜)』、40代『ソンニュ(柘榴)』、50代を『コッカム(干柿)』と呼ぶ」と話されたのを思い出した。但し、この時に説明して下さった理由をここで書くのは差し控えさせて頂く。

 さて、今韓国で最も熱い論争が展開されている食物は『補身湯(ポーシンタン)』だ。

 ご存知のように『補身湯』は韓国を代表する“狗肉料理”だが、今月初め、FIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長がKOWOC(W杯韓国組織委員会)に「動物を傷つけるだけでなく韓国のイメージも損ねる『補身湯』の禁止」を申し入れたのに対し、KOWOCの鄭夢準・会長が「余計なお節介」とコメントしたことから賛否両論の意見が沸騰、各新聞は連日のようにこれに関する記事を掲載している。

 新聞に掲載された意見を幾つか紹介すると、韓国動物愛護協会の琴仙蘭・会長のように「食べない人のほうがずっと多いのに、鄭夢準・会長が狗肉を食べる情のない人の側に立ったのは残念」との意見もあるが、「ローマに在ってはローマに従え、との諺すら知らないのか?」、また「フランスW杯では、蛙やカタツムリの料理を禁止しなかったではないか?」など『補身湯』を擁護する意見の方が多いようだ。

 私は、今回のFIFAの申し入れは『サッカー振興と大会の円滑な運営』というFIFA本来の目的から逸れてしまっているような気もするのだが…。

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