「空洞化現象」 

 景気回復の期待が高まる韓国だが、国内製造業は苦戦を強いられている。

 製造業における『生産動向』を見てみると、昨年の第3四半期が前年同期比20.3%増加だったのに比べ今年の第3四半期は様変りとなり、前年同期比で2.2%のマイナスを記録した。また、10月の『生産者製品在庫』は自動車などは減少したものの、半導体・機械設備・一次金属などの在庫が増加し前年同月比4.9%増加した。『在庫率』も81.7%となっており、依然として高水準を維持している。

 こうしたことから、製造業における10月の『平均稼働率』も71.4%にまで落ち込んだが、この数値は直近2年間を通じ今年7月に次ぐ2番目に低い水準だ。当然の事ながら、『設備投資』も昨年11月にマイナスに転じて以来、1年にわたって前年同月比で“マイナス”を記録している。

 先日発表された産業資源部と韓国輸出入銀行の資料によると、今年に入ってからの外国人による韓国投資額は110億3000万ドル(10月末現在)だった。

 問題なのは、製造業に対する投資額が前年同期比で20%も減少し33億1400万ドルとなり全体投資額に占める比率が約30%にとどまった点。しかも資本投資が大半を占める。因みに、68年から昨年までの外国人投資額は646億6132万ドルで、製造業が328億8761万ドルと全体の半分以上を占めていた。逆に、韓国からの海外投資は37億9420万ドルで、このうち約80%が製造業への投資だった。

 今、韓国の国内製造業が「空洞化」の危機に晒されている。     

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