「一人勝ち」 

 今、韓国の金融市場に1つの旋風が巻き起こっている。

 先週、朝鮮日報は『日系金融業者の“大胆営業”』と題する記事を掲載し「市中金利が低位安定を維持している状況の中で、日系金融業者は今年6月には年82.8~86.4%だった貸出金利を年97.2~129.6%に大きく引き上げた。国内にはA&Oクレジット、プログレス、ハッピー・レディなど10社余りの日系金融業者がソウルや釜山など全国主要都市に30~40の支店を設置し営業中」と報じた。

 IMF危機以降、私債市場が急膨張し年率200~300%は当り前で、中には1000%を超す殺人的な高金利を受け取る私債業者が増大した。政府が今年6月に「上限金利を年60%に制限する」などの内容を盛り込んだ『金融利用者保護法』を国会へ提出したため、各業者とも一時的に貸出金利を引下げた。しかし、国会審議が数ヶ月にわたって中断、上限金利も“年率60%”から“年率90%”へと後退する可能性が出てくると貸出金利を再び引き上げ始めた。

 この不景気にあって、消費者金融業はまさに『一人勝ち』の状態だ。

 99年に韓国へ進出した「プログレス」は昨年20億ウォン(約2億円)だった純利益が今年は298億ウォンへとナント約15倍に膨らんでいる。こうしたことから、業界最大手の「武富士」や「三洋信販」も来年中に韓国へ進出する構えを見せている。

 「世の中にウチの商売より儲かる案件があるなら、何時でも話に乗りますよ」

 昔、某消費者金融会社の役員から言われた言葉を思い出した。    

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