安全対策 

 年末年始に凶悪犯罪が相次ぎ、韓国における『セキュリティー・システム』の問題点が改めてクローズアップされている。

 昨年末、大田市にある銀行の地下駐車場で発生した強盗殺人事件は今もって犯人像すら浮かんでいない。そして今月5日、天安市の大学病院に設置されたATMから現金が盗まれたが、こちらも未だ手掛かりなしの状態が続いている。いずれの場合も“費用上の理由”から、CCTV(閉鎖回路TV)すら設置していなかった。

 例えば大田市のケースでは、地下駐車場が1日平均3~4回も大量の現金輸送を行う場所であるにも拘らず、銀行側は“費用上の理由”から警備員を配置するどころか一切の『セキュリティー・システム』を備えていなかった。

 そして先週の日曜日、都心空港ターミナルの中にある旅券課の出張所でパスポート盗難事件が発生した。今回はCCTVが設置されていたが、録画が常にオフ状態のため防犯には何ら役立っていなかった。これについて江南区庁の旅券課長は、「CCTVは出張所職員の勤務状態を監視するためのもの」と回答している。

 朝鮮日報の記事によると「相当数の銀行が月額5万ウォン(約5000円)を惜しんで事後管理を受けようとしない」(警備会社最大手「エスワン」)し、「事前予防より発生後に保険会社に縋りつこうとの姿勢が強い」(警察庁)というのが実態だ。

 韓国人は「問題が起きてから考えましょう!」とよく口にするが、事が人命に及ぶ問題だけに早急な改善が必要だと思われる。     

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