「2020年、韓国の姿」 

 書類を整理していたら、チョット面白いものが出てきた。

 『2020年、韓国の姿』と題された資料がそれだが、私の韓国赴任前年の1996年に政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)が作成した『21世紀、韓国経済ビジョン(KDI中間報告)』を翻訳したものだ。

 資料を読んでみると、「我が国の国内総生産(GDP)は95年が4560億ドルと世界11位だったが、2020年には4兆810億ドルとなり英国を制し世界7位に浮上すると思われる」とし、「2000年には8510億ドルでカナダやスペインを追い越して“ベスト10”入りを果たし、2010年には2兆510億ドル、2020年には4兆810億ドルとその後も確実に順位を上げていく」と書かれている。

 また、「これにつれて国民1人当りのGDPも急増し、昨年(95年)の1万ドル突破(日本:3万9943ドル)に続いて、2010年には2万2000ドルに、2020年には3万2020ドルとなり3万ドルの大台を突破する」としている。

 貿易に関しては「21世紀には輸出入が経済全体における比率は減少すると思われるが、2020年の貿易規模は2兆4410万ドルと世界6位の交易国に浮上する」とし、「2020年には中国が世界1位の交易国」になり「これに米国・日本・ドイツ・フランスと続いた後、我が国が世界6位にランクされる」と予想している。

 資料にはOECD加盟を目前に控えた韓国の“バラ色”の未来像が描かれ、翌年韓国を襲う事となる“金融危機”の気配は微塵も感じられなかった。  

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