低迷する“輸出” 

 韓国銀行は、1月末現在の外貨保有高が前月比14億8100万ドル増の1043億200万ドルに達した事を明らかにした。

このところ、「各種指標を分析した結果、韓国経済は回復の兆しを見せ始めている」と報じる研究機関が増えているが、これを証明するかのように外貨保有高も昨年9月に1000億ドルを突破して以来、順調に増加して来ている。

 こうした中、貿易立国であるはずの韓国の輸出が伸び悩んでいる。

 産業経済部の暫定集計によると、船舶(‐50%)・石油製品(‐47.9%)・半導体(‐38.7%)の落ち込みなどから1月の輸出は115億1800万ドルとなり前年同期比8.9%のマイナスで、昨年3月以降11ヶ月連続のマイナス行進となった。

 一方、輸入も国際原油価格の急落から8.7%の減少となったため、貿易収支は1億7800万ドルの黒字となったものの、長期間にわたる輸出の低迷は韓国経済にとって深刻な問題だ。

 輸出の低迷は、企業業績の回復を遅らせ、雇用創出にも支障を来す。

 「韓国人の6人に1人(16.3%)がアルコール中毒」との保険福祉部によるショッキングな報告もあるが、一部の専門家専からは「長引く不況により、失業や減給など生活を取り巻く環境が一段と厳しさを増したのが一因」との意見も出ている。

 国際市場における中国製品の台頭、また最近の円安傾向という環境の中で韓国企業がどのように戦っていくのか、これからが正念場と言えそうだ。

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