借り入れを増やす“個人投資家” 

 最近、韓国では株式市場の堅調を背景に、銀行や証券会社から借金して株式投資をする個人投資家が急増している。

 26日、証券業協会は証券会社の個人投資家が保有している現金・株式を担保に証券会社から借金する「委託者未収金」が年初の4666億ウォンから3月25日現在で1兆2993億ウォン(約1300億円)へと3倍に増えて過去最高を記録し、また中・長期貸出に当たる「信用融資」も年初の2170億ウォンから3月23日には3318億ウォン(約340億円)まで膨れ上がった事を明らかにした。

 しかしながら、いわゆる証券会社の信用貸出金利は年率9~12%と銀行の担保融資よりも高目に設定されている。この点を考慮すると、証券会社から投資資金を借り入れるより、銀行から資金を借り入れて株式投資をしている個人投資家の方が遥かに多い人数になるであろうことは容易に想像できる。

 借金による株式投資がこのように増えている背景には、韓国経済が回復局面を迎えているとの市場コンセンサスが形成される中で、韓国の金利水準が現在も相変わらず低金利基調を続けている点が挙げられるだろう。

 株式投資収益率が銀行や証券会社の貸出金利を上回ったことから、借金してでも株式投資を増やし「もっと儲けたい!」と考える投資家が増加しているのだ。

 しかし、いつの時代も株価は永遠に上昇するわけではない。「空口座」に象徴される個人破産者を大量発生させる危険性が日々高まっている気がする。  

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