チケット騒動 

 韓国では、88年ソウル五輪の開会式当日が臨時公休日となった為に「ワールドカップ(W杯)開幕日の31日も臨時公休日になる」との噂で持ちきりだった。

 先週、行政自治部が「3連休にすると交通渋滞が予想され、共同開催国の日本も休まないし開幕式は午後7時であることから公休日にはしない」とのコメントを発表し噂は沈静化したのだが、今度はW杯入場券の発売と交付がチケット販売代行社の不適切な業務処理のために協会や観客の間に混乱を生じさせている。

 一番大きな問題は、先週末時点で到着する予定だった約70万枚の入場券のうち身体障害者用と後援会社・開催都市そしてサッカー協会への割り当て分など約10万枚がまだ到着していない事だ。韓国W杯組織委員会(KOWOC)では「FIFA指定のチケット販売代行社である英国・バイロム社の経験不足と印刷遅延、電算エラーなどによりこのような事態が生じたのではないか」と説明している。

 これ以外にも、入場券が到着しても2枚以上購入した観客は座席が離れてしまっているケースが多い。例えば、水原(スウォン)競技場で開催されるチケットを2枚購入した夫婦には座席番号が「N(北)7」と「S(南)13」とグラウンドを挟んで正反対の座席が配送された。しかも規定で、チケットの払い戻しは受け付けて貰えない。

 バイロム社は「約款に『離れて座る事もある』と書かれている」としているが、家族や友人と席が全くバラバラではせっかくの観戦も面白味に欠けるというものだ。

 開幕を4日後に控え、組織委員会の悩みは尽きそうにない。     

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