ワールド・カップと相互理解 

 先週22日、まさに韓国全土が“真っ赤”に染まった1日だった。

 スペイン戦が行われた光州(クァンヂュ)市の小・中・高は臨時休校となったが、光州市以外でもソウル市の江西(カンソ)高校のように多くの学校が授業時間や試験日程を調整した。また、数多くの企業が“能率低下”を理由に臨時休業日にした。

 「『韓国-スペイン』戦では、ついついスペインを応援してしまった」

 と苦笑いするのは、知人の日本人駐在員。

 実は彼、18日の『日本-トルコ』戦を江南(カンナム)にあるHOFで仲間と見た。

 店内を埋め尽くした若者達の“トルコ・コール”と日本への“ブーイング”が続き、トルコの勝利が決定した瞬間、店内は大きな喚声と拍手に包まれたそうだ。

 「今まで韓国を応援していたけど、なんだか急に馬鹿らしくなった」

 日本の某放送局も「トルコの先制ゴールで韓国人が万歳を叫んだ」と報じたが、彼らがトルコを応援したのは、日本だけが“ベスト8”に進出した場合を懼れてか、長年の反日感情の為か、朝鮮動乱時のトルコ軍に対する恩義からか、それとも対ポルトガル戦での主審がトルコ人だったからか…本当の理由は私にも分らない。

 ただ彼の話を聞いて、店で応援していたのが日本に対しある種の“コンプレックス”を抱く戦前・戦中派ではなく、殆どが20代の若者だった事にショックを感じた。

 今後、両国が相互理解を進展させる為には、日本側の努力は勿論のこと、韓国も日本を“数多くある外国の1つ”として再認識することが必要な気がする。

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