国家不良債権 

 ようやくワールド・カップが終わったと思ったら、地球の裏側でウィンブルドン・テニスが始まった。また暫くの間、寝不足の日々が続きそうだ。

 先週、財政経済部は金融研究院や三星経済研究所などの諮問結果を基にした『公的資金償還対策』を発表したが、通貨危機以後、構造調整のため公的資金として金融機関に注入された額は今年3月末現在で156兆ウォンに達する。

 しかし、今までに回収された公的資金は3割弱の42兆ウォンに過ぎず、これに今後回収が可能と思われる45兆ウォンを加えても総回収額は87兆ウォンに止まってしまい、最終的に69兆ウォン(約7兆円)が回収不可能となると予想している。

 しかも、これまで財政から支払われた18兆ウォンの利子を合せると損失規模は87兆ウォン(約8兆7000億円)となり、韓国の国家予算にほぼ匹敵する金額となる。

 政府は、今後返却しなければならない69兆ウォンについて「財政49兆ウォン、金融機関20兆ウォン」を各々分担し、25年間で償還する事とした。

 このため、「償還用国債」を発行し毎年約2兆ウォンを国債元利金の償還に用いる予定だが、国家債務は国内総生産(GDP)の22%から30%前後にまで上昇しており、政府の唱える“均衡財政”の達成は更に難しくなりそうだ。

 更に、この49兆ウォンが国民へと跳ね返ってくるのは明らかで、最終的には『国民1人当り約185万ウォン(約19万円)の負担増』になる計算だ。

 一般庶民にとって、ますます暮らしにくい社会になりそうだ。

戻る