報奨金と補償金 

 2日の「国民大祝祭」では、市内は“ベスト4進出”を祝う市民で溢れかえった。

 民間調査機関「韓国ギャラップ」が全国13歳以上の男女636人を対象に行った調査結果によると、国民の94.9%がワールド・カップ(W杯)開催によって「生きるのが楽しくなった」と回答し、3人のうち2人まで「生活が一変した」(61.5%)とまで言うのだから韓国における異様なまでのW杯熱気も十分に理解できる。

 明日は代表チームの解団式が行われるが、この席でヒディンク監督は“ベスト4進出”の褒賞として25万ドルを、23人の「大極戦士」は活躍に応じて「3段階」に分けられ「Aクラス」の選手は総額4億ウォン(約4000万円)を受け取るが、全国民を1ヶ月間にわたり熱狂させた功労者であれば当然の報酬と言えるかもしれない。

 一方、3位決定戦が行われた先月29日の朝、黄海にある延坪島(ヨンビョンド)近海で韓国と北朝鮮の警備艇の間で銃撃戦が発生し4人の青年の命が奪われた。

 2日の「国民大祝祭」では大統領自らが代表チーム全員に勲章を授与する姿がテレビに映し出されていたが、“ベスト4進出”を記念し「臨時公休日」となった1日に行われた彼らの告別式には、大統領はもとより首相や国防部長官など政府高官は誰一人として出席しなかった。しかも、戦死した4人の将兵に対する死亡補償金は3100万~5600万ウォン(310万円~560万円)に過ぎないと言う。

 華やかなW杯という舞台の裏で、国の為に命を落とした若者がいる。両者を比較した時、彼らに対する今回の政府の対応に矛盾を感ぜずにはいられない。

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