手順 

 あるプロジェクトを実行する際に、日本は「計画→検討→決定→実行」、韓国は「決定→計画→実行→検討」という手順を踏んでいる気がする。

 前者は「実行まで時間はかかるがトラブルは少ない」、一方、後者は「トラブル発生の確率は高いが実行は早い」という、どちらも一長一短の特色を持っている。

 ワールドカップ(W杯)ベスト4進出を記念した「W杯神話記念事業」も政府の“決定”からスタートし、“決定”を受けた各自治体は“計画”を策定し政府に提出した。

 “計画”の内容は、慶尚北道(キョンサンプクト)は道内23の市・郡に競技場や運動場そして「W杯記念市民公園」の造成、釜山(プサン)市は東釜山圏一帯に競技場と選手宿舎などを揃えた「W杯ヴィレッジ」の建設、そしてソウル市は街頭応援の“メッカ”ともなったソウル市庁前に「歩行者広場」を造成というようになっていた。

 しかし、いざ“実行”の段階になって、慶尚北道では数百億ウォンに達する事業費、釜山市は16万5000㎡という広大な土地の確保、そしてソウル市は交通対策などに関して全く目処がたたない状態となり、早くも“検討”を迫られている。

 政府自体、「W杯ベスト4強進出で造成された祝祭ムードを高め、庶民生活の障害を解消するため」と唱し、全ての交通違反者の違反点数を免除する「特赦」を発表するなど、国全体が未だに“W杯ベスト4進出”の熱に浮かされている気がする。

 今は実効性の乏しい“計画”を“実行”するための“検討”よりも、年間数十億ウォンの運営費がかかる各スタジアムの活用について“検討”すべきではなかろうか。

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