「誇り」と「羞恥」 

 「ワールド・カップ(W杯)での街頭応援は、きっと一生の思い出になるでしょう」

 世論調査会社「韓国ギャロップ」が満20歳以上の成人男女1500人を対象にアンケート調査したところ、90.9%が「韓国人に生まれ、韓国に住んでいるのが誇らしい」と回答し、「最も誇らしい歴史的事件」として「W杯開催とベスト4進出」との回答が59.9%を占め、2位(「ソウル五輪」6.8%)以下を大きく引き離した。

 「過去において、韓国で群衆が街頭に集まるのは好ましい事ではありませんでした。民主化運動や労働運動など、街頭活動はどれも国民が痛みに耐え兼ねて起こしたものばかりです。そうした街頭活動の暗いイメージが、W杯によって180度変わったのです。今回ほど韓国人であることを誇りに思ったことはありません」

 私が「韓国人として恥ずかしい事」を尋ねると、「歴代大統領が逮捕されたり、今でも現大統領の息子3人が検挙されるような政治体質」との答えが返ってきた。

 「韓国ギャロップ」の調査でも「最も恥かしい、また起きてはならなかった事件」として、多くの一般市民が犠牲となった「5・18光州民主化運動」(18.1%)に続き「不正・腐敗政治」(13.7%)が2番目に挙げられている。因みに、「6・25事変(朝鮮動乱)」(13.3%)が3位、「通貨危機」(7.6%)も4位にランクされた。

 また、韓国人の長所には「勤勉性」(42.1%)、「人情味」(18.8%)、「団結力」(15.8%)が、短所として「好奢性」(35.1%)、「せっかち」(27.2%)、「無責任」(8.7%)が挙がったが、この回答を見た私は思わず大きく頷いてしまった。

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