就職シーズン 

 「いやぁ~、本当にすごい暑さでしたよ」

 日本出張から戻った駐在員の第一声だが、ソウルの緯度は仙台・青森に匹敵し大陸性気候の影響もあり、冬の冷え込みは厳しいが夏は比較的凌ぎ易い。

 それにしても今年の日本の暑さは驚異的だったようで、英国BBC放送のインターネット版は「東京の夏の気温は東南アジアの熱帯都市より高く、地球温暖化の平均進行速度の4倍で進展している」と報じ、韓国でも東亜日報が『東京は熱帯都市』との特集記事を組み「過去100年間で平均気温が3度上昇」や「30度を越えた日が44日もある」などの例をあげて「東京は亜熱帯地域の都市のようだ」と報じた。

 この夏の盛りの時期に、韓国は卒業・就職シーズンを迎える。

 今の学生に人気の職業は銀行だというので、その理由を尋ねると「週休2日制を業界全体で導入した」ということらしい。余暇を楽しみたい若者には最大の魅力なのだろう。そして、逆の理由から不人気なのが運輸・サービス業なのだそうだ。

 尤も、いくら本人が希望しても会社が採用してくれなければ意味がない。

 大学卒業生の就職状況を見ると、あの名門・ソウル大学でさえ昨年8月と今年2月の卒業生の就職率は34.4%に止まっており、3人に1人しか就職できない状況が続いている。中でも、理系学部の卒業生の就職率は14.2%しかない。

 大学のキャンパスでも虫の音が聞かれ始める季節となったが、秋の訪れとともに就職先が見つからず軍隊へ入隊したり大学院へ進学する学生が増えそうだ。

戻る