野菜高騰 

 今回の台風15号は、済州島のワールド・カップ競技場のドームを吹き飛ばし、ソウルと釜山を結ぶ京釜線の鉄橋を崩壊するなど猛威を振るった。また、浸水した家屋や田畑は数知れず、多数の死者や行方不明者も出した。

 亡くなった方、被災された方に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げたい。

 先週、行き付けの居酒屋に久しぶりに顔を出すと、女主人が「野菜が異常に値上がりして儲けがなくなりそう」と悲鳴を上げていた。

 統計庁が明らかにしたところによると、前回の集中豪雨による農産物の出荷量減少で野菜の価格が前月比で31.2%も上昇した。この影響から、8月の消費者物価は前月比で0.7%、前年同月比でも2.4%、それぞれ上昇している。

 しかも、今年は「秋夕(チュソク:旧盆)」が例年より10日以上も早い。

 このため、農産物価格の上昇が「秋夕」の準備にとりかかる各家庭の財布を直撃しそうで、農村経済研究院でも「『秋夕』が例年より早まったため、リンゴ・ナシの供給量が例年よりも10%程度減少し価格も上がる」と予想している。

 実際に、慶尚北道(キョンサンプクド)の水害により最良質のリンゴは価格が高く、年初に起きた羅州(ナヂュ)の凍害の影響からナシも単位面積当りの収穫量が減少している。また、ブドウも収穫期の大雨で例年より品質が良くない。こうした中で、今回の台風15号が農産物市場にも再び打撃を与えてしまったことになる。

 そして困惑する人間を嘲笑うかのように、台風16号が近づきつつある。

戻る