大韓生命 

 大韓生命の売却話が、また“振り出し”に戻りそうな気配だ。

 国会の財政経済委員会において、優先交渉先である韓化(ハンファ)グループへの売却に関し①グループが昨年赤字を記録し、②グループの負債比率が200%を超え、③公的資金返済率も低いのに、④黒字転換した大韓生命の売却を急ぐ理由はない、との意見が大勢を占めている為だ。

 これまでにも、政府主導による企業売却やビック・ディールなどは結論に至るまでに意見が二転三転しているが、時間をかけた割に大した成果は出ていない。

 鳴り物入りでスタートした現代電子産業とLG電子の半導体部門が統合した「ハイニックス半導体」は、統合前の98年に2社合計で1451億ウォンの赤字だったものが昨年には赤字額がナント5兆736億ウォン(約5074億円)まで拡大している。

 石油化学部門では98年に2社合計で433億ウォンの赤字だった現代石油化学と三星総合化学が昨年度は4323億ウォン(約432億円)と10倍の赤字額を記録し、98年に黒字768億ウォン(3社合計)を記録していた三星重工業・現代重工業の発電設備を韓国重工業(現・斗山重工業)に移転させた件でも昨年度の黒字額は251億ウォンに止まり利益が7割近く減少するなどいずれも惨憺たる状態だ。

 韓化グループ金融会社の公的資金回収率が悪いことも論争再燃のキッカケということだが、そんな事は引受先の選定段階で予め調査・検討すべき事柄だ。

 3年にわたり引受先が決まらなかった大韓生命の迷走はまだ続くのだろうか…。

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