博打 

 韓国人は、日本人に比べ“博打好き”な国民のような気がする。

 駐在員生活も5年となると結婚式や通夜・葬式に参席した回数もそこそこあるが、通夜の席で白装束の親族に挨拶を済ませ食事や飲み物が用意された部屋に行くと、必ずといってよいほど花札に興じている人達を見かける。しかも、彼らの足元には掛け金であろう1万ウォン札や1000ウォン札が散らばっている。

 通夜風景としては珍しくない事を後で知ったが、最初に見た時は驚いた。

 「一緒にキョンマヂャンへ行きましょう」と、頻りに誘うのは知人の韓国人。

 馬の名も知らない私を何故誘うのか尋ねると、「外国人と同伴すると競馬場の『外国人専用ボックス』に入場でき、ここでは椅子に座ってゆっくりと観戦ができる上に一般席では販売されない高額馬券も購入できる」というのが理由のようだ。

 因みに、軍資金額を尋ねると「儲けようと思うので、次回は1000万ウォン(約100万円)持っていくつもり」との答えが返ってきて、この額にも驚かされた。

 一昨年末、韓国人も入場可能な公営カジノ「江原ランド」が開業したが、今年7月までの総入場者165万8171人の99.7%が韓国人だ。しかも、昨年度の売上高は4500億ウォンに達し、全国13箇所ある外国人専用カジノの総売上高(3800億ウォン)を遥かに凌ぐ。その一方で、「出入りを禁じて欲しい」との家族からの苦情も400件以上に達し、財産を失いカジノ周辺で自殺した者も5人いるそうだ。

 一概に博打が悪いとは思わないが、何事においても程々が良さそうだ。

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