借入型消費構造 

 韓国では、景気の回復とともに海外有名ブランドを選好する傾向が強まり、大型テレビや乗用車など高級消費財の輸入が通貨危機以前の水準を突破した。

 韓国貿易協会が発表した『通貨危機前後5年間の輸入動向分析』で「昨年の消費財輸入は過去最高の153億ドルで、通貨危機直後の1998年に比べ倍増」し「中でも輸入先多角化政策により日本製品の輸入が急増」していることが判明した。

 今年8月末までの輸入実績を見ても、金額では化粧品(3億6400万ドル)・乗用車(3億6200万ドル)・ウィスキー(1億5300万ドル)・ゴルフ用品(8600万ドル)が上位を占め、前年同期比の伸び率ではカラーテレビ(177%)・乗用車(163%)・毛皮(95%)・洗濯機(87%)・ダイヤモンド(62%)などが大幅に増加し、いずれの数値を見ても高級消費財の輸入が急速に拡大しているのが分かる。

 こうした旺盛な消費を支える個人の家計状態は…と言うと、「消費額の9.1%は金融機関からの借入金で、その内の19.5%が輸入品購入に当てられている」ことが韓国銀行(韓銀)が発表した『家計消費支出の動向と特徴』で判明した。

 2つの数字は韓銀が統計を取り始めてからの最大値で、家計の消費支出に占める輸入品の割合は98年(9.0%)に比べ倍増しているが、こうした“借金をしてでも消費する”「借入型消費構造」は今年第2四半期から急速に深刻化している。

 韓銀でも「不要不急の高級品輸入が増加した結果」として、「家計の信用不良化及び経常収支の悪化に繋がる恐れがある」との懸念を示している。

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