地下鉄の車内。隣の車両からおじさんが来る。一礼したかと思うと、いきなり何か口上を述べはじめる。なんせんちょうむ。その時はぐるぐる回る小さなおもちゃのようなものを売っていた。

ソウルの地下鉄は駅と駅との間隔が東京より長いので、こういったもの売りにはちょうどいい時間だ。誰も興味を示さなかったのでおじさんは次の車両に移っていった。

最近、高速道路に入る道の路肩でひっくり返した段ボール箱にのったバナナを見た。うん?と思っていると、 10 メートルごとにバナナがあり、 100 メートルほど先におじさんが座っている。渋滞になると、突然どこからともなくあやしげなおせんべいやトウモロコシを売りにおばさんが現れることもある。

【ソウル生活を始めたばかりの筆者が、日々の生活で出会う“韓国の不思議”を写真とエッセイで切り取ります。
The Daily NNA韓国版に連載中

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