世宗大王は「ハングル(訓民正音)を作った偉大な人」くらいに思われているが、本当にすごい人であることを知った。三男にもかかわらず、父・太宗の抜擢で1418年に22歳で即位。王宮に集賢殿という王直属の研究所を作り、優秀な学者を集めた。文化を伝える書籍作りに必要な良質の金属活字を作る。これは世界最初と言われているドイツのグーテンベルクより早い。農業、気象、天文、医学など実際に役に立つ大量の書籍が印刷された。

中国文化に依存しない朝鮮独自の文化の追求も彼のテーマ。ハングル作成もこの流れ(民衆のため+独自文化)だ。一般的に文化面で業績の高い王は外交が弱いが、彼は外交にも優れ、当時の朝鮮をとりまく明、女真、日本との国際的力学を正確に掌握。周辺諸国との紛争は避け、“ウインウイン”を追求した。

民衆の幸せのため、何が必要かを追求した一生と思う。理想を現実化する力がけた外れにすごい。ちなみに朝鮮王朝27人の王の中で「大王」と呼ばれる王は世宗だけです。お顔はお手元の1万ウォン札でご確認下さい。

(参考)明石書店「韓国偉人伝」

【ソウル生活を始めたばかりの筆者が、日々の生活で出会う“韓国の不思議”を写真とエッセイで切り取ります。
The Daily NNA韓国版に連載中

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