初めて韓国の映画館で日本映画を見た。「ゆれる」。秀作と思う。オダギリジョーもいいが、香川照之の演技は味がある。監督が西川美和という32歳の女性というのもすごい。この監督は絶対に伸びると思う。

明洞のシネカノンという映画館で、料金は日本の半分以下。韓国の映画館は全席指定で立ち見はない。インターネットでも予約可能。日曜日だったこともありほぼ満席だった。面白かったのは映画が終わった瞬間、皆が席を立ち、エンドロールは誰も見ないこと。映画の余韻に浸らず、一瞬で現実に戻っていくところは日本人とはずいぶん違う。

シネカノンは、1990年代から日本で韓国映画を紹介してきた映画プロデューサーの李鳳宇が日本で作った映画館。センスのいい映画の配給で有名。韓国でも良質の日本映画を紹介していきたいと昨年、明洞への進出に踏み切った。

注1)韓国で日本映画の上映が解禁(限定的)されたのは、金大中政権時代の1998年。
注2)エンドロール=エンディングテーマとともに紹介される監督や出演者などの情報。

【ソウル生活を始めたばかりの筆者が、日々の生活で出会う“韓国の不思議”を写真とエッセイで切り取ります。
The Daily NNA韓国版に連載中

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