京都の広隆寺に日本の国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像がある。ドイツの哲学者カール・ヤスパースが「人間の存在の最も清浄な、最も円満な、最も永遠な姿の美の象徴」と絶賛した仏像である。この仏像は材質が赤松、裏から彫っていること、一木から刻み出していることからその当時の飛鳥仏とは異なるため、朝鮮からの渡来仏の可能性が高いと考えられている。

この仏像とうり二つの仏像がソウルの国立中央博物館にあると聞き、見に行った。こちらは金銅の弥勒菩薩半跏思惟像である。この二つの仏像がいにしえの新羅か百済で(両説あり)、並んだことがあったのかどうかは証明できないが、そう想像すると楽しい。とてもきれいな仏像で人が少なかったこともあり静かな気持ちでずっと見ていたが、全く飽きなかった。

【ソウル生活を始めたばかりの筆者が、日々の生活で出会う“韓国の不思議”を写真とエッセイで切り取ります。
The Daily NNA韓国版に連載中

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