釜山の龍頭山公園の外れに草梁倭館の碑が残っていると聞き、訪ねてみた。

倭館とは鎖国の江戸時代に朝鮮に存在した幕府公認の日本人町である。

倭館は何度か移転しており、一時期はソウル(今の忠武路辺り)にもあったそうだが、1867年以降は草梁倭館に集約された。この倭館には500人くらいの日本人が生活していたと推定されている。鎖国時代に海外で幕府公認の日本人町があったのはここだけである。

日朝は江戸時代にはかつてない善隣関係だったと言われているが、この倭館で日本と朝鮮両国の外交実務や貿易が行われていたと思うと感慨深いものがある。

参考)田代和生『倭館』(文春新書)

【ソウル生活を始めたばかりの筆者が、日々の生活で出会う“韓国の不思議”を写真とエッセイで切り取ります。
The Daily NNA韓国版に連載中

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