以前から興味のあった倭城を訪ねた。倭城とは文禄・慶長の役のとき、日本軍が朝鮮に築いた城のことである。慶尚南道の海岸沿いに30カ所ほどあるそうだ。

日本の城郭は江戸時代に何度も改修されているため原形がわからないが、倭城はそのまま保存されたので初期の築城技術がよく残っていると言われている。

倭城は歴史の負の遺産のため、今後の保存には賛否両論がある。存在そのものも研究者以外にはそれほど知られていない。一人では見つけにくいため、研究者の間でも定評のある倭城の専門ガイドの金青子さんと一緒に回った。

蔚山倭城、釜山倭城、亀浦倭城にも行ったが、お勧めは西生浦倭城。戦国武将・加藤清正の築城だ。今は天守閣は存在しないが、その大きさと石垣の保存状態のよさには驚いた。天気が良かったので、ゆっくりと日韓の歴史に思いを馳せていたら、石垣の残る木の下で目のくりくりとしたリスに出会った。

【ソウル生活を始めたばかりの筆者が、日々の生活で出会う“韓国の不思議”を写真とエッセイで切り取ります。
The Daily NNA韓国版に連載中

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