ソウルに来て2年がたち、今住んでいるホテル兼サービスアパートメントの契約更改時期が来たので、引っ越しをしようと考えた。浴槽がないことを理由に他に引っ越すことをマネージメントに伝えたところ、引っ越ししないでほしいと強く要請された。

私は大切なお客で写真作品の提供を受けたり、日本人のお客を紹介してくれたりすることを感謝しているとのこと。浴槽は1日で設置するとの連絡があったが、今のシャワールームに浴槽を入れるのは難しいのではないかと問いただしたら、同じ料金で広い部屋を提供するとのこと。ためらっていたら、「とにかく出張に行って下さい。その間に引っ越しはすべてホテル側がやっておきます」と言われ、ウンと言ってしまった。

帰って来たら完璧に引っ越しが終わっていて驚いた。部屋もずいぶん広くなった。日本ではこういった対応は考えられない。現場のマネージメントにも大きな裁量権があり、フレキシブルな対応が可能なのだろう。また韓国の醍醐味をひとつ体験した。

【ソウル生活を始めたばかりの筆者が、日々の生活で出会う“韓国の不思議”を写真とエッセイで切り取ります。
The Daily NNA韓国版に連載中

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