ソウル日本人学校 川口美彦

「開浦洞5団地」ソウル市内ならタクシーに乗ってこう告げると、ほぼ90パーセントのタクシーの運転手さんは、寝ていても連れて行ってくれる。

そこが、約2年6ヶ月生活している、知る人ぞ知る「ケッポドンオーダンチ」である。ここで生活し韓国の生活を満喫している。ここにやって来た時、目にする日本人は、とても少なく周りの韓国の人から「何で、ここに住んでいるんだ。」(何で、と言われても決められたアパートが、ここだっただけなのだが・・・)と珍しがられていた。
しかし、この2年半で日本人もとても増え、様子も変わってきた。この素敵な開浦洞5団地住人御用達5団地商店街(サンガ)を紹介しよう。

東西に約150メートルの4本の道路から成り立つ5団地サンガ。中央メインストリート(自分では、ここがメインストリートだと思っているのだが)、西側から歩いて行くとまず左手に2年前に出来た刺身屋、路上の水槽の魚達が目に付く。魚が元気に泳ぎ回っている。朝、通勤する時つい昨日の魚はいるかなと見てしまう。たいていは、胃の中に収まっているようだ。
続いて右手にポシンタン?話だけ確かめた人はいない。5団地のテニスコーチに「ポシンタンを食べに行こう。」と誘われたが遠慮してしまった。今にして思えば残念?

続いて左手、日本人学校職員御用達カムジャタン屋。できて1年ぐらい、それまでは東大門まで行っていたが、5団地内で唯一カムジャタンが食べられる店である。ただし、おばさん、もう少しカムジャタン入れてほしいなあ。
この並びに八百屋と文房具屋、お世話になっています。我が家の下の子(2才)を連れてここを歩くと吸い寄せられるように文房具屋さんの前のゲーム機に捕まってしまう。何とか引っ張って行こうとすると大泣き、するとみかんやぶどうを片手に八百屋のおばさんが登場してくる。みかんやぶどうを渡しあやしてくれる。みかんを貰えるからいうわけではないが、このおばさんは、本当にいい。以前は、地下のスーパーにいたがスカウトされ移ってきた。問題の文房具屋。文房具屋なのだがミニカーもちょうど子どもの手に届くところに並べてある。さんざん触り、いじり、遊んで買わずに出てくる。物静かな親切なお店のおばさん、いつも買わないでごめんなさい。

この先、道路の真ん中に確かに交番だと思うのだが、丸い小さな建物がデン!と存在する。交番のようだがお巡りさんがいるのを見たことはない。まあ、目印になってよいのだが。
さらに進むと約1年前にできた、日本語がとても上手なビザ屋や日本語はできないがトンカツ屋やさらに最近、日本風居酒屋、まぐろ屋等ができ、5団地も住みやすくなってきたものだ。地下には、日本の西武と提携しているという小綺麗なスーパーもある。
そして、夕方になれば駐車場が食堂に早変わり、テーブル・椅子が外に並び、ビールだ・焼肉だと賑わう。冬でもテントを建てて賑わっている。

よくいく床屋さんも紹介しなければ。言葉が通じないだけなのか?店の方針か?このお店のおばさん、どうも自分の好みの髪型にしてしまう。普段真ん中で髪をわけているのだが、出来上がると7、3になってしまう。初めは抵抗したが、今では「まあいいか。家に帰ってから、真ん中分けのもとの形に直そう。」ということにしている。でも感じのいい親切なおばさんである。まだまだ書ききれない所、知らない所が、たくさんある。もっともっと開発したいものである。
日本人学校の正門から、信号のタイミングがいいと5団地サンガ入り口まで歩いて4分12秒、ぜひ学校までいらした時は、4分12秒を惜しまず5団地サンガへ寄りください。