高杉・ソウルジャパンクラブ理事長、韓国に苦言

東亜日報 2004年8月16日

"一人当たり国民所得2万ドルの達成のために外資投資を誘致しなければならないと言いながら、一方では、外資系企業に出て行けと言う。この国は一体何をやっているのかと感じる。"
駐韓日本企業の集まりであるSJCの理事長・高杉暢也・韓国富士ゼロックス会長。彼は13日、ソウル中区偵洞にある韓国富士ゼロックス会長室でのインタービューでこのように強調した。 SJCは最近、李熙範産業資源部大臣との懇談会で労使紛糾など外国人投資環境と関連して、韓国政府に'苦言'を呈して注目を浴びた。

政府は"外資誘致"、組合では"外国企業、出て行け"

"何をやっているのか、この国は、、、"

― 韓国政府に'苦言'をした背景は
"私は大統領国民経済政策諮問会議の諮問委員として、いろいろ提案をしている。特に、関心を持っているのが、東北アジア経済ハブの実現である。これのためには外国人投資がもっとも大事だ。我らが建議するのも韓国経済発展に役に立ちたいからだ。?大統領は外資投資のためいろんな政策を打ち出している。しかし、LG Galtaxのストなどに見られるように労使紛争は増加し、一部韓国民は反対方向へ行っている。理解できないことだ。"

― 労使問題に関して、韓国政府の政策に問題はないと思うか
"労使問題は基本的に政治の問題ではなく、経営の問題だ。各会社が経営を透明にして、自ら解決すべき問題である。ただ、政府は労使問題においては中立的でなければならない。会社や組合に一方に傾かず、原則を守らなければならない。"

― 最近、韓国では反企業情緒に対する心配も少なくないが
"韓国は平等主義意識が強い。政府の中でも成長と分配の優先順位を巡った論争がある。しかし、現段階では企業を通じて成長するのが何より重要なことだ。企業を通じて成長するためには成長の論理を忠実に実行しなければならない。"

― 韓国の景気低迷に対する考えは
"日本は'失った10年'にも技術蓄積と品質改善を続けてきた。これが日本を支えてきた力である。世界3位のトヨタ自動車は年間利益が1兆円水準になっても給料は引上げしなかった。代わりに、これを研究開発に投資している。反面、韓国はサムソン電子を含んだ上位10カ社のR&D投資額を合わせても、その規模はトヨタ一社にも及ばない。また、一般的に汗を流して、もの作りに働く仕事は卑しいと思っている雰囲気を変える様に啓蒙して行かねばならない。"

高杉会長は早稲田商学部を卒業後、富士ゼロックスに入社、1998年から韓国富士ゼロックスの会長を勤めている。'知韓派日本企業人'として知られている。

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