タリバーンによると見られる声明

平成15年2月11日
在韓日本大使館領事部

1.2月8日付ペシャワール発BBCニュース(電子版)は、アフガニスタンのタリバーンが、同国に駐留する米国主導の連合国軍に対するジハード(聖戦)を呼びかける内容の声明を発表したとして、右声明の要旨につき以下のとおり報じています。なお、同ニュースは、右声明はタリバーンの最高指導者オマル師の指示により起草されたものであると伝えています。
(1)米国はアフガニスタンのイスラム教徒らの祖国を侵略し、植民地化した。アフガニスタンは外国による占領が終わって13ヶ月が経過した現在も不安定で動揺しやすい状態が続いている。
(2)アフガニスタンの宗教指導者達は、米国とカルザイ首相の「傀儡(かいらい)政権」に対するジハードに承認を与えた。全てのアフガニスタン人はオマル師の指導の下に聖戦を戦うべきである。
(3)米国及びカルザイ政権に忠誠を誓う全てのアフガニスタン人は、職務を放棄すべきである。放棄しないのであれば重大な結果に直面することを警告する。政治組織や報道機関、非政府組織に対しても同様の警告を与える。
(4)米国を支持してアフガニスタンに部隊を派遣している各国に対しても報復の脅威がある。これらの国々はアフガニスタンでの英国軍と旧ソ連軍の運命を想起する必要がある。
(5)イスラム諸国は、イスラム教徒を「西側の帝国主義のくびき」から解き放ち、パレスチナ、カシミール、チェチェン、アフガニスタンの人々の権利を勝ち取るために、あらゆる階層の人々の連帯感を作り出すべきである。 

2.米国権益等に対するテロ攻撃の危険やアフガニスタンにおけるテロ情勢等については、これまでも度々渡航情報により注意喚起してきているところですが(2月7日付広域情報「テロ攻撃に関する米国務省の警告」、1月31日付スポット情報「カンダハール近郊における爆発事件の発生等」等)、上記1.の声明等にも十分留意し、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報の入手に努めるとともに、テロの標的となる可能性がある施設等の危険な場所にはできる限り近づかない、多数の人が集まる場所では周囲の状況に警戒するなど安全確保に十分注意して下さい。
  また、テロ事件や不測の事態が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策がとれるよう心掛けて下さい。

 (問い合せ先)
  ○外務省領事移住部邦人特別対策室(テロに関する問い合わせ)
    電話番号:(代)(03)3580-3311 (内線)3399
  ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
    電話番号:(代)(03)3580-3311 (内線) 2902
  ○外務省 海外安全ホームページ http://www.mofa.go.jp/pubanzen