ウサマ・ビン・ラーディンによると見られる声明
タリバーン指導者のオマル師のものと見られる声明


平成15年2月18日
在韓日本大使館領事部

ウサマ・ビン・ラーディンによると見られる声明

1.2月16日付のロンドン発行アラビア語紙「アル・ハヤート」は、アル・カーイダの首領であるウサマ・ビン・ラーディン(以下「UBL」と表記)のものとみられる録音テープを入手したとして、右録音テープの内容につき要旨以下の通り報じています。
  なお、右テープはイスラム系ウェブサイトに掲載されていること、また、その内容はアル・カーイダ・メンバーに対するUBLによる犠牲祭の説教であり、先週カタルを本拠とする衛星テレビ「アル・ジャジーラ」が報じたUBLのイラク国民への呼びかけのテープと同時期に録音されたものであるとの見方が報じられており、「アル・ジャジーラ」も右テープの内容を放送しています。

(1)米国に対する戦いを継続する。(中東)地域の国民に対する米国製品のボイコットを呼びかける。(ソマリアの米軍に対する作戦から2001年の米国同時多発テロまで、これまでアル・カーイダが関与したとされる対米作戦に言及しつつ、)先般のモンバサ(ケニア)での作戦を称賛する。右作戦はパレスチナ人民に対するプレゼントである。

(2)イスラム主義者達は、米国に勝つことができる。アフガニスタンではアル・カーイダが米軍に対して行う作戦は増加しており、現在平均して1日に2度は起きている。米国は中東地域の分割を計画している。これは昔からの計画であり、米国は現在その計画の実行を行っている。米国はイラクの後にアラブ諸国に対する戦争を行うであろう。

タリバーン指導者のオマル師のものと見られる声明

2.2月17日付パキスタン発外電は、タリバーンのオマル師のものとみられる書簡(パシュトゥーン語により記載)が、パキスタンとアフガニスタンの報道機関宛に送付されたとして、右書簡の要旨について以下の通り報じています。

(1)米国及びその同盟国に対するジハード(聖戦)を行え。もし戦わないのであれば職務から放れ、米国等とは袂を分かつべきである。

(2)不信心者がイスラム教を侵害しており、米国は今日イスラム教徒に対する残虐な行為を行っているので、ジハードの実行が全イスラム教徒の義務である。

(3)不信心者に協力したり、仕える者は死に値する。もしこのメッセージが発出された後も米国の仲間であり続けるイスラム教徒は「十字軍」の一員であり、ファトア(イスラムの教義に関する専門家の見解)に基づき罰せられる。

3.米国権益等に対するテロ攻撃の危険やウサマ・ビン・ラーディン率いるアル・カーイダ幹部による声明等については、これまでも度々渡航情報により注意喚起してきているところですが(2月12日付広域情報「ウサマ・ビン・ラーディンによると見られる声明」等)、上記1.の声明等にも十分留意し、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報の入手に努めるとともに、テロの標的となる可能性がある施設等危険な場所にはできる限り近づかない、多数の人が集まる場所では周囲の状況に警戒するなど安全確保に十分注意して下さい。
  また、テロ事件や不測の事態が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策がとれるよう心掛けて下さい。

(問い合せ先)
 ○外務省領事移住部邦人特別対策室(テロに関する問い合わせ)
  電話番号:(代)(03)3580-3311 (内線)3100
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)