平成16年1月26日
在大韓民国日本国大使館
1.韓国、ベトナムにおける鳥インフルエンザの発生
2003年、韓国及びベトナムにおいて鳥類の感染症である鳥インフルエンザが発生しており、韓国及びベトナム国内各地で鶏が大量死しています。2004年1月には日本国内でも発生しています。また、ベトナムにおいては、2003年12月末から1月にかけて急性呼吸器疾患で死亡した5人の患者から、H5N1型の鳥インフルエンザウィルスが検出されています。(1月19日現在)
2.鳥インフルエンザについて
インフルエンザウィルスはA・B・Cの3型に分類され、更にA型ウィルスには糖蛋白(HAとNA)の違いからH1〜15、N1〜9の亜型があります。これらが様々な組み合わせをして、ヒト以外にもブタや鳥などに感染します。「鳥インフルエンザ」はA型インフルエンザウィルスの感染によって起こる鳥の感染症で、症状は神経症状、呼吸器症状、下痢や食欲減退等の消化器症状が現れます。感染経路としては鳥から鳥への直接感染の他、水や排泄物等を介しての感染があります。現在、韓国やベトナム、日本で発生している「鳥インフルエンザ」はH5N1タイプのウィルスです。
3.鳥インフルエンザのヒトへの感染について
上記1.にもあるように鳥からヒトへの感染はこれまでに何例かあります。生きた鳥や鳥の内臓や排泄物に接触することで感染する場合が多く、これまでのところ鶏肉や卵などを食べることによって感染したという報告はありません。また、ヒトからヒトへの感染は確認されていません。
鳥インフルエンザに対する有効なワクチンは現在のところありません。また、現在使用されているヒトのインフルエンザワクチンは、ヒトの間で流行しているAソ連(H1N1)型、A香港(H3N2)型、及びB型に対して効果があるもので、H5などの鳥インフルエンザに対しては効果がありません。
現段階では、通常の旅行や生活の中で、鳥インフルエンザウィルスに関する特別な予防を行う必要はありませんが、ベトナムや韓国に渡航・滞在を予定されている方は安全を確保するために以下のことを念頭において行動するようおすすめします。
(1)手洗い、うがいなど通常の感染症予防対策を励行すること。
(2)生きた鳥、鶏舎、生きた鳥を扱う市場への不用意、無警戒な立ち寄り、接触を避けること。
(3)世界保健機関(WHO)、厚生労働省、関係在外公館のホームページ(外務省ホームページよりリンク)等により最新の情報を入手すること。
(問い合わせ先)
○外務省領事移住部政策課
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/